AIが投資の世界で人間を超えるか

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多くの証券会社や投資会社で「ロボット投資」や「AI投資」などの名前でサービスが出てきてますね。

 

あれはAIが投資先を選び投資を実施するサービスです。

人ではなくAIの判断で投資を行っています。

 

どうでしょう?

なんだか自分の判断より正しく判断してくれそうだし、手数料も気になるほどでもないなー やってみようかって感じでしょうか?

 

契約する前にそのAIの計算はどうなの?と気にしてみませんか。

 

AIはアルゴリズムに従い計算して判断しています。

その計算ですが、以前より名前はAIではないですが、数学的アルゴリズムを利用する投資は行われています。

 

とくに有名で事件にもなったのがLTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)です。

 

このLTCMは1998年に破綻しています。

世界最大級の金融破綻事件です。

 

ロシアに対する投資は計算上リターンが大きいと判断しロシアに多額の資金を注ぎ込み、その結果破綻してしまいました。

 

LTCMはソロモン・ブラザーズの副会長ジョン・メリウェザーにより創設された、ピーク時には1300億ドルの資金を動かしていた巨大ファンド会社です。

 

当時最新のコンピューターと数学的アルゴリズムを用いて投資を行い有名になりましたが、ロシアに対する投資に大失敗し破綻しました。

ロシアのデフォルトは300万年に一度しかないと計算した結果でした。

 

その破綻で注目されたのはファンドの巨大さだけではありません。

そのメンバーにも注目されています。

 

なんとドリームチームと呼ばれたファンドメンバーに二人のノーベル賞受賞者が含まれていたんです。

 

一人はマイロン・ショールズ(スタンフォード大学教授)、

もう一人はロバート・マートン(ハーバード大学教授)です。

 

この二人は1997年にブラック・ショールズの公式を用いたデリバティブ価格付け理論でノーベル経済学賞を受賞していました。

 

この二人はものすごい天才です。

 

この様な天才が二人もいるチームで、彼らの得意な数学的アルゴリズムを用いても投資で大失敗しています。


投資だけでなく経済は論理ではなく感情で動くと言われています。

その事を説明するベストセラー本もありますね、読みました?

あの本は面白いし勉強になりました。

 

 

今出てきているAIがどの様なアルゴリズムで投資判断をしているのか分かりませんが、完全にそれに任せてしまうのはまだまだリスクがありそうです。

 

本当に高精度に感度も特異度も出せて投資出来るAIなら一般公開されずファンドが非公開で利用するか、

ラップファンドなどの得意客限定となっていそうですね。

 

 

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