パンデミック後のダウ平均と金価格

 

現在新型コロナウイルス感染症の世界的な流行のため、全世界で外出や集合など生活上の活動が制限されています。

この状況は株式市場や商品市場などのマーケット、そして実体経済に対する影響は避けられないでしょう。

 

しかしこの様な状況は初めてではありません。

近代でも過去同様な騒ぎがありましたね、有名なスペイン風邪です。

スペイン風邪

1918-1920年に世界各国で極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックの俗称である。第一次世界大戦時に中立国であったため情報統制がされていなかったスペインでの流行が大きく報じられたことに由来する(スペインが発生源という訳ではない)。1918年パンデミックとも呼ばれる。 - wikipedia

 

このまま行くと株式市場はどの様に動くのでしょうか。全く読めませんね。。。

なので先人の経験している過去の状況を参考にしてみましょう。

 

 

ダウ平均

スペイン風邪によるパンデミックの終息が1920年ごろとなっています。

ダウ平均は1920年ごろを底に、約10年間で5.5倍になっています。そして1929年のウォール街大暴落が発生しました。

ダウ平均は約10年後には再度大きな下げが発生し、パンデミック時点まで戻しています。

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1918年ごろから約20年のダウ平均

 

 

金価格

金価格はパンデミック発生頃の1918年あたりを底に右肩上がりとなり、そこから約20年間で2.5倍になっています。

1929年のウォール街大暴落もありましたが価格に悪い影響はほぼ受けず伸びて行っていますね。

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1918年ごろから約20年の金価格の動き

 

 

パンデミック発生後のダウ平均と金価格

ダウ平均はパンデミック終息ごろを底値に約10年伸び続けました。

金価格はパンデミック発生ごろを底値に約20年伸び続けています。

 

この度の新型コロナウイルス感染症も同様の動きとなると仮定すると

 

ダウ平均は2番底を打つまで下げ続け、パンデミック終息ごろに好転。

その後約10年間のブル相場となります。

 

金価格はパンデミック発生頃から価格を上げることとなります。ダウ平均より先に価格を戻しその後20年間のブル相場となります。

 

今のところはスペイン風邪発生時の状況と似ているように見えますね。

ここから先はどうなるんでしょう。。。

 

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2019年11月ごろから本日までのダウ平均

 

 

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2019年11月ごろから本日までの金価格

 

AIが投資の世界で人間を超えるか

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多くの証券会社や投資会社で「ロボット投資」や「AI投資」などの名前でサービスが出てきてますね。

 

あれはAIが投資先を選び投資を実施するサービスです。

人ではなくAIの判断で投資を行っています。

 

どうでしょう?

なんだか自分の判断より正しく判断してくれそうだし、手数料も気になるほどでもないなー やってみようかって感じでしょうか?

 

契約する前にそのAIの計算はどうなの?と気にしてみませんか。

 

AIはアルゴリズムに従い計算して判断しています。

その計算ですが、以前より名前はAIではないですが、数学的アルゴリズムを利用する投資は行われています。

 

とくに有名で事件にもなったのがLTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)です。

 

このLTCMは1998年に破綻しています。

世界最大級の金融破綻事件です。

 

ロシアに対する投資は計算上リターンが大きいと判断しロシアに多額の資金を注ぎ込み、その結果破綻してしまいました。

 

LTCMはソロモン・ブラザーズの副会長ジョン・メリウェザーにより創設された、ピーク時には1300億ドルの資金を動かしていた巨大ファンド会社です。

 

当時最新のコンピューターと数学的アルゴリズムを用いて投資を行い有名になりましたが、ロシアに対する投資に大失敗し破綻しました。

ロシアのデフォルトは300万年に一度しかないと計算した結果でした。

 

その破綻で注目されたのはファンドの巨大さだけではありません。

そのメンバーにも注目されています。

 

なんとドリームチームと呼ばれたファンドメンバーに二人のノーベル賞受賞者が含まれていたんです。

 

一人はマイロン・ショールズ(スタンフォード大学教授)、

もう一人はロバート・マートン(ハーバード大学教授)です。

 

この二人は1997年にブラック・ショールズの公式を用いたデリバティブ価格付け理論でノーベル経済学賞を受賞していました。

 

この二人はものすごい天才です。

 

この様な天才が二人もいるチームで、彼らの得意な数学的アルゴリズムを用いても投資で大失敗しています。


投資だけでなく経済は論理ではなく感情で動くと言われています。

その事を説明するベストセラー本もありますね、読みました?

あの本は面白いし勉強になりました。

 

 

今出てきているAIがどの様なアルゴリズムで投資判断をしているのか分かりませんが、完全にそれに任せてしまうのはまだまだリスクがありそうです。

 

本当に高精度に感度も特異度も出せて投資出来るAIなら一般公開されずファンドが非公開で利用するか、

ラップファンドなどの得意客限定となっていそうですね。

 

 

GSR(金銀比価)と株式市場

 

GSR(金銀比価)とは金の価格を銀の価格で割った比率の事ですね。

 

金と銀は双方ともに歴史ある貴金属で大昔より取引されている商品です。

そのため流行商品の様に需要と供給が偏っていたり流行で突然変わったりすることは一切なく、完全にいい意味で枯れて落ち着いている商品とも言えます。

 

その金と銀を用いた指標がGSRです。

 

  

 

金と銀の需要の違い

金と銀を比較すると金の方が高価で過去一度も価格が逆転したことはありません。

 

そしてこの金と銀の価格は景気により動きが異なります。

 

景気がいい時は銀が買われやすくなります

宝飾品としてもよく使われるし、工業用途としても必須です。

 

銀を使った宝飾品を購入する人が増え、銀を必要とする電子機器などの工業用途が増える事が理由です。

 

金も買われますが多くは宝飾品として買われることが多くなります。

インフレの金ですね。

 

景気が悪い時は銀は買われなくなります

宝飾品があまり売れなくなり、工業用途としても需要が少なくなります。

 

金は宝飾品としては需要が少なくなりますが、安全資産として買われます。

デフレの金ですね。

 

 

GSRが大きく変わると株式市場で異変が起きる

GSRの数字が大きくなれば金が銀に対し相対的に高くなっていることを表し、逆に数字が小さくなれば銀が金に対して相対的に高くなっていることを表します。

 

GSRは平時には55前後を示しています。

 

それが100に近づくとき、逆に50に近づくとき、株式市場で異変が起きている確率が高くなっています。

そのためGSRは流動性危機の指標とすることが出来ます。

 

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GSR 1915年1月から2020年4月

金鉱株と金原油に乖離が発生中!

 

金鉱株は金価格と原油価格に大きな影響を受けています。

 

歴史的に見ても、金価格が上がれば金鉱株にプラスになり、原油価格が上がれば金鉱株にはマイナスになっていますね。

bubble.preppersjapan.com

 

 

現在、金価格は大きく上がってきていて、勢いとしては史上最高値に迫りそうです。

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金価格 1985年以降

 

そして原油価格は1950年以降の史上最低価格となりました。

(チャートは他のチャートと合わせるため1985年以降の物です)

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原油価格 1985年以降

 

 

金価格が上がっているので金鉱株にプラスに働きます。

加えて、原油価格が下がっているのでこちらも金鉱株にプラスに働きます。

 

しかも双方とも史上最高最低レベルで、金鉱株にとってはとても大きな追い風です!

 

それより考えると金鉱株は少なくとも2012年の価格と同じか、それを超える程となってもおかしくありません。

 

しかし現在金鉱株は金原油と大きな乖離と言ってもいい状況です。

 

金鉱株は株価指数と共に一時期大きく下落し、現在は他のセクションよりもいち早く立ち直って来ていますがまだまだ乖離は大きいです。

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バリック・ゴールド社株価 1985年以降

 

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ニューモント・マイニング社株価 1985年以降

 

これからの金鉱株に期待です。

 

原油の歴史

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原油の歴史は複雑ですね。

Wikipediaを見ても原油価格の歴史はあっても原油産業と市場の歴史は見当たらないので整理してみました。

 

原油価格に対する事件はこの記事ではなくこちらを参考にしてください。
bubble.preppersjapan.com

 

 

1830 - 1869年:初期の原油産業

原油の歴史は1830年代のバクー油田から始まります。

バクー油田はペルシャ湾で油田が発見されるまでの間世界の石油生産量の大半を占めていました。(世界の石油生産の90%以上)

 

その後幾つかの原油が発見されましたが、その中でも特にペンシルバニアでは大成功を収め、わずか数年で世界の石油の半分近くを生産することとなっています。

 

原油価格は1861年に1バレル約0.49ドルでしたが1865年には1バレル6.59ドルへ上昇しています。

 

 

1870 - 1913年:石油産業誕生

スタンダード・オイル

石油産業の始まりはスタンダード・オイルですね。

1863年にスタンダード・オイルはロックフェラーによりオハイオに設立されました。

同社は競合会社をどんどん買収していきます。

 

スタンダード・オイルは国内市場だけではなく海外市場にも展開し、1890年にはアメリカの精製油の9割近くを独占しました。

 

その後アメリカとソ連(現ロシア)の両国で生産が競争的に拡大、需要が増大するにつれ世界的に原油価格は下落していきます。

1876年に1バレル2.56ドルでしたが1892年には0.56ドルにまで下落しています。

 

しかしここで大きな変化があります。

自動車の一般化です。

1896年に初の大衆車がドイツとアメリカで発売され世界的に石油の需要が高まっていきます。

 

国際石油資本セブンシスターズ

今日知られているメジャーな石油会社のルーツは1900-1910年の10年間に見ることができます

  • 1901年
    テキサスのスピンドルトップで石油が発見されテキサコガルフオイル設立。
  • 1907年
    ロイヤル・ダッチとシェルが合併しロイヤル・ダッチ・シェルを形成。
  • 1908年
    中東で油田が発見されアングロ・ペルシャン・オイル・カンパニー(現BP)設立。
  • 1911年
    スタンダード・オイルが独占禁止法違反で分裂。シェブロンエクソンモービル(現エクソンモービル)設立。

 

これらが有名な国際石油資本セブンシスターズです。

  1. テキサコ
  2. ガルフオイル
  3. ロイヤル・ダッチ・シェル
  4. BP
  5. シェブロン
  6. エクソン
  7. モービル

の7社です。

 

1970年代の全盛期はこの7社で世界の原油の石油埋蔵量の85%を支配していました。

 

WTI

1912年にオクラホマのカッシングで油田が発見され生産センターが置かれました。

その時に出来たウエスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)は原油価格指標となっています。

 

 

1914 ‐ 1930年:戦争そして世界恐慌

第一次世界大戦は石油の世界的な需要を高めました。

1914年に1バレル0.81ドルだった原油価格を1918年には1.98ドルにまで高騰させています。

 

大戦後も乗用車の人気により需要は高まり、価格は1バレル当たり3.07ドルまで急上昇しています。

しかし1922年には生産量が安定したことにより1.61ドルまで下落しています。

 

大手企業は石油の他の用途としてプラスチックの大量生産を始めています。

プラスチックを含めたいくつかの石油製品による需要の増加にもかかわらず、原油価格は国際石油資本間の価格競争と十分な供給量により安定しています。

 

その間、ベネズエラ(1922年)、イラク(1928年)、ソ連(現ロシア)(1929年と1932‐34年)、東テキサス(1930年)、クエート(1938年)そしてサウジアラビア(1938年)において油田発見が続き、初の海上掘削装置がメキシコ湾で運転を開始しました。

 

これら油田発見と世界大恐慌が同時期に重なり石油の供給過剰となってしまいました。

その結果1930年に1.19ドルだった価格は1931年には0.65ドルまで下落しています。

 

 

1939年:第二次世界大戦

1939年に第二次世界大戦が始まりました。

戦争は原油の大きな需要となっています。

第二次世界大戦を切っ掛けとして各国に石油備蓄の重要性が確認されました。

 

 

1950 - 2003年:原油支配権争い

油田国有化

イラン、インドネシア、そしてサウジアラビアは1950年から1960年の間部分的に石油基盤を国営化しました。

エジプトは1956‐57年のスエズ危機の際に世界の5%近くの原油が通行するスエズ運河を支配下に収めます。

 

しかしそれでも原油市場はアメリカとソ連(現ロシア)が相変わらず強い影響力を持ち二分していました。

1950年代後半、ロシアが安価な石油を市場に放出し始めると、国際石油資本は競争力を保つためにベネズエラとアラブの原油を値下げすることに合意します。

 

OPEC設立

1960年に、クエート、イラン、イラク、サウジアラビア、そしてベネズエラで、国家間の競争を減らし価格をコントロールすることを目的に、石油輸出国機構(OPEC)を設立しました。

 

それから20年間OPECは拡大を続け、カタール、インドネシア、リビア、アラブ首長国連邦、アルジェリア、ナイジェリア、エクアドルとガボンが加盟します。

 

需要と供給の変化

アメリカとソ連(現ロシア)から影響力は徐々にOPECに移行し、1973年第四次中東戦争の際にはOPEC加盟国がイスラエルに加担する国々(とくにアメリカ)への禁輸を決定しました。

それにより原油価格は1972年の平均2.48ドルから1974年の11.58ドル(アメリカのいくつかの地域でははるかに高く)にまで上昇しています。

 

この時期に北海油田がノルウェーとイギリスの支配下の下で発見されています。

北海油田は1970年代中頃に掘削が始まり、ブレント原油としてWTI原油とともに原油基準価格とされています。 

 

1979‐80年、イラン・イラク戦争により原油価格は急上昇し、36.83ドルに達しました。

その後需要ショックと生産増加により原油価格は急落しています。

 

特に生産を増やしたのはソ連(現ロシア)で、1988年には世界最大の原油生産国となります。

 

1990年、イラクはクエートに侵攻しその後湾岸戦争へと続きます。

侵攻前で1バレル14.98ドルでしたが1991年9月には1バレル41.00ドルにまで上昇しました。

 

その後数年間は価格は上下するものの安定していましたが、ソ連(現ロシア)が1991年に崩壊すると、ソ連の石油産業も追随しその後10年で生産量は半減しました。

世界的需要もアジア金融危機で大幅に落ちこみ、アジア地域の経済の見通しが改善された1999年まで低調推移しています。

 


2003年 - 現在:シェールオイルによるパワーバランスの変化

2003年のアメリカによるイラク侵攻は石油供給の安定を脅かしました。

その同時期にアジア地域では中国の経済活動活発化により需要が大幅に増加しています。

そのため2000年7月の28.38ドルから2008年7月の146.02ドル超まで上昇させました。

 

そこから世界的金融危機により価格の下落とリバウンドを繰り返し、2011年のアラブの春で126.28ドルに達し、また供給不足となりました。

 

近年、技術進歩がアメリカのシェールオイルの生産増加に拍車をかけています。

これはOPECの影響力を弱めアメリカの影響力を強くしただけでなく原油価格の下落をもたらしました。

2014年6月の1バレル114.84ドルから2016年1月には28.47ドル以下にまで下落しています。

 

この状況に対抗しOPECは複数の国(ロシアを含む)と産量削減を実行。2018年の終わりまでそれを継続しています。

 

これ以降より原油価格はOPECと国際石油資本だけでなくアメリカの影響も大きくなってきており、原油の生産と価格は複数国複数企業の思惑で大きく変動しています。

将来価格変動は政治的な影響をますます強く受けることとなると予想できます。

 

参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E6%B2%B9%E4%BE%A1%E6%A0%BC
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E8%BC%B8%E5%87%BA%E5%9B%BD%E6%A9%9F%E6%A7%8B
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E8%B3%87%E6%9C%AC
https://www.ig.com/jp/commodities/oil/history-of-crude-oil-price

 

金は新型コロナショックでどうなる?

 

有事の金(ゴールド)、安全資産の金と言われてますが、この度の新型コロナショック(仮名)で金も下落しましたね。

なぜでしょうか?

 

ダウ平均が大きく下落している時、金も$1,480と劇的に売られました。

しかし、金はその後ダウ平均よりも早く持ち直しています。

 

歴史的に見ても、通常金は市場が混乱している環境で大きく注目を浴びます。

その過去の傾向により金の市場はアウトパフォームする可能性が高いと考えています。

 

この度の新型コロナショック(仮名)で金がダウ平均と同タイミングで急激に下落した理由は、過去の大きな流動性の問題があった2008年と同様に、金を売却して現金を確保し追証対応やポートフォリオの見直しを行ったためと見てます。

 

金が買われるのはこれからでしょう。

現に既にダウ平均よりも早く立ち直る兆しを見せています。

 

金の価値を知る人が想像するように金は最終的に反発し、金融危機後の史上最高値を試すと思われます。

 

もちろんそれに伴い金鉱株もアウトパフォームすると考えています。

過去の傾向では金よりも金鉱株の方が大きなパフォーマンスとなっていますね。

 

あなたのポートフォリオに金か金鉱株を少しでもいいので加える事をお勧めします。

 

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http://www.goldtelegraph.com/where-is-gold-heading-from-here/

ブラックマンデーと新型コロナショック

 

1987年のブラックマンデーと2020年の新型コロナショック(仮名)を比較してみました。

 

ブラックマンデーでは10週間で底値へ達し、その後緩やかに持ち直していきました。

3週目まで一方的に下落し一番底を形成。

4週目より少し反発し大きなボラを伴い上下を開始。

二番底は約10週目です。

 

本日時点で新型コロナショック(仮名)の急落は6週目に入っています。

2週目の小さな反発を挟み4週目までほぼ一方的に下落し一番底を形成。

5週目(先週)には大きなボラを伴い反発

 

ここまではとても良く似ていますね。そっくりです。

 

バブル崩壊は同じような顔をしてやって来ます。

 

もしブラックマンデーと同じような巡航速度ならば二番底は10週目あたりと考えることが出来ます。

10週目はGW明けです。

 

GW明け、、、なんだかタイミング的にあり得そうな気がしますね。

 

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ブラックマンデーの市場の動きは別記事にも纏めてます。

bubble.preppersjapan.com

 

原油価格と歴史的事件

 

原油価格は需要と供給だけでなく、戦争、政治経済、採掘や輸送技術の変化により大きく変わっていて、今でも刻々と価格が変わっています。

原油価格の歴史は理由が表に出ない事も多々ある様で分かり辛いですが、出来るだけ整理してみました。


1862-1865年

        石油ブームとアメリカ南北戦争

1901年

        スピンドルトップで石油発見

1914‐1918年

        第一次世界大戦

1920年

        西海岸ガス飢饉

1929年

        世界大恐慌の始まり

1939‐1945年

        第二次世界大戦

1956年

        スエズ危機

1973年

        第四次中東戦争

1970‐1980年

        イラン革命

1980‐1988年

        イラン・イラク戦争

1983年

        WTI先物がNYMEXに上場

        同時期にブレント原油先物がIPEに上場

1990‐1991年

        湾岸戦争

1999年

        アジア通貨危機

2003‐2011年

        イラク戦争

2008年

        サブプライムローンによる金融危機

2010‐2012年

        アラブの春

2015年

        アメリカによるイランへの経済制裁解除

2020年

        新型コロナウイルスの感染が各国に拡大し、世界各国の経済活動減退

 

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原油に関わる事件ではなく原油の歴史についてはこちらに纏めてます。

 

bubble.preppersjapan.com

 

金鉱山 コスト効率ランキングトップ10 2019年Q1版

 

金鉱山の金生産コスト効率ランキングトップ10!2019年Q1版です。

 

日本で特に馴染みのある金鉱会社はニューモント・マイニング(旧ニューモント・ゴールドコープ)とバリック・ゴールドですね。

 

その両社ともランキングに含まれていました。

 

金(ゴールド)の生産には非常に大きなコストが発生するのでコスト効率はとても重要ですね。

 

MINE:金鉱山

MAJOR OWNER:権利を持つ金鉱山会社(複数社の共同所有の場合は主な会社を表示)

$/OZ:1オンス生産に必要となるコスト(ドル)

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http://www.goldtelegraph.com/lowest-cost-gold-mines-in-the-world-for-first-quarter-2019/

 

株式市場と金と金鉱株と原油

 

株式市場と金価格は多少のズレがあるものの逆相関が見られます。

 

そして金価格と金鉱株は相関関係となっており、金価格の上昇と同じく金鉱株も上昇しています。

 

金鉱株の方が上下は大きくなっています。

 

注目すべきは原油価格の影響です。

 

金鉱山は操業のために多くのエネルギーが必要なため原油価格の影響を強く受けます。

 

金価格は株式市場の影響を受け、金鉱株は金価格と原油価格の双方の影響を受けています。

 

 

ダウ平均

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Gold

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金鉱株

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バリック・ゴールド社

 

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ニューモント・マイニング社

 

原油

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