GSR(金銀比価)と株式市場
GSR(金銀比価)とは金の価格を銀の価格で割った比率の事ですね。
金と銀は双方ともに歴史ある貴金属で大昔より取引されている商品です。
そのため流行商品の様に需要と供給が偏っていたり流行で突然変わったりすることは一切なく、完全にいい意味で枯れて落ち着いている商品とも言えます。
その金と銀を用いた指標がGSRです。
金と銀の需要の違い
金と銀を比較すると金の方が高価で過去一度も価格が逆転したことはありません。
そしてこの金と銀の価格は景気により動きが異なります。
景気がいい時は銀が買われやすくなります
宝飾品としてもよく使われるし、工業用途としても必須です。
銀を使った宝飾品を購入する人が増え、銀を必要とする電子機器などの工業用途が増える事が理由です。
金も買われますが多くは宝飾品として買われることが多くなります。
インフレの金ですね。
景気が悪い時は銀は買われなくなります
宝飾品があまり売れなくなり、工業用途としても需要が少なくなります。
金は宝飾品としては需要が少なくなりますが、安全資産として買われます。
デフレの金ですね。
GSRが大きく変わると株式市場で異変が起きる
GSRの数字が大きくなれば金が銀に対し相対的に高くなっていることを表し、逆に数字が小さくなれば銀が金に対して相対的に高くなっていることを表します。
GSRは平時には55前後を示しています。
それが100に近づくとき、逆に50に近づくとき、株式市場で異変が起きている確率が高くなっています。
そのためGSRは流動性危機の指標とすることが出来ます。
GSR 1915年1月から2020年4月